軽くて暖かい羽毛布団はとても気持ちの良いものですが、気密性・断熱性の高いマンションや全館空調、高断熱住宅の場合、その選び方には注意が必要です。一般的な羽毛布団では暑すぎるからです。
羽毛布団を選ぶなら、夏以外の季節では、「合掛け布団」がちょうど良く感じられます。合掛け布団とは、ふつうの羽毛布団と肌掛け布団の中間的な厚さの布団のことです。オールシーズン用などと表記されている場合もあります。
詰め物の量は、シングルサイズの羽毛布団の場合、普通(冬用)の羽毛布団は 1.0~1.5kg 程度ですが、合い掛けでは 0.7kg 前後のものが一般的です。
詰め物が少ない分、 布団の価格も低価格で購入できます。また、薄くて済む分、重さが気にならないので、 グレードの高い羽毛を選ばず、保温性の落ちるグレードを選択して重くなったとしても、あまり問題になりません。
わが家の冬の室温と羽毛布団の仕様
暑さ寒さの感覚は個人差があり難しいところですが、参考までに、わが家の状況と布団の感じ方を紹介します。私は暑がりでも寒がりでもありませんが、代謝はどちらかというとやや高めかもしれません(体組成計で体内年齢25歳!)。
室温:全館空調を使用しており、冬の夜の室温は約20度で、18度を下回ることはないと思われます。睡眠に最適な室温は15~20度と言われており、 室温は日中よりあえてやや低めにしています。
羽毛布団の仕様:ダックダウン85%、詰め物の量は 0.8kg のシングルサイズの合掛け羽毛布団です。ダウンパワー(DP)は忘れましたが、たぶん350くらいでしょう。
これで春秋用のパジャマを着て、毛布や肌掛けを使用せず(羽毛布団のみ)、寒いと思ったことはありません。むしろ、やや暑く感じるときもあるくらいです。正直、より保温性の劣る羽毛にするか、詰め物 0.7kg の布団を選べばよかったと思っています。
ニトリでは布団のあたたかさレベルを6段階で表現していますが、それでいうと下から3番目くらいが合うのだと思います(参考)。
ちなみに、同じ部屋環境でも、やや寒がりな家族は、詰め物0.7kg相当の羽毛でパジャマが薄いと少し寒く感じるようです。また、暑がりの息子はそもそも布団に収まっていません。。
室温や感じ方は人それぞれですが、参考になれば幸いです。
高断熱住宅におすすめの羽毛布団
全館空調の住宅に8年暮らしてみて思うおすすめの羽毛布団は、2枚合わせの羽毛布団です。このタイプは、詰め物 0.7kg 程度の合い掛け布団と 0.3kg 程度の肌掛け布団がセットになったものです。通常は冬に 2 枚重ねて使用するものですが、肌掛けを夏に使用し、それ以外の季節は合い掛けのみを使用するのがちょうどよい感じです。
重ねての使用もできるので、本当にそれで寒くないのか心配な場合や、停電時など冷え込む場合にも対応できるという安心感もあります。
具体的には、以下の商品や、
安さ重視であれば次のような商品がいいのかなと思っています(ダウン率低めですが…)。
ニトリやイオンにも低価格帯の取扱いがあり、実物を見て納得できれば、これらもよいかもしれません。
なお、この記事を書いたのは、息子の布団を新たに購入することになり、調べまくったからです。人工羽毛も検討しましたが、通気性が悪くムレそうだったのでやめました。
前述のとおり高額品を買う理由もないと思うので、2番目に紹介した布団を購入することにしました。すでに口コミは多数ありますが、わが家での実際の感想もそのうち追記するかもしれません。
→追記の感想:ふとんの江崎の2枚合わせ羽毛布団を購入し、使ってみました。西川ブランドの品として売られていた時期もあったこの布団は、価格を考えると満足できる品質でした。低価格帯の羽毛にありがちな臭いは少しありましたが、中の空気を入れ替えて干し、カバーを付ければ気になりません。
しかし想定外の問題がありました。小太り息子の暑がり度が想像以上だったのです。
真冬に合掛け布団のみでも、「暑すぎて眠れない」とのこと。肌掛け布団にしたら「ちょうど良い」とのことなので、一年中肌掛け一枚でよかったようです。それならもっと安く済んだのに…
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